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写真はクリックすると大きくなります。 帆船を撮る・・・・・by でぶりんこ・ひーちゃん 2006/7/17 撮影。 かねてより念願だった帆船Ami号の写真、やっと7/17に撮影した。あたかも「海の日」だ。梅雨前線が停滞し、小雨がパラつくというあいにくの天気。しかも風は弱いくせに台風の余波でうねりが高い。あまり好条件とは言えない中、準備していた漁船と大瀬崎沖で合流した。 帆船Ami号はフルセイルで7〜8ノットくらい、この漁船は意外に大きなエンジンを積んでいるので20ノットは出る。これくらいパワーに余裕があると、前にまわりこんで撮ったり、後ろにさがって撮ったり、自由自在に動けるというものだ。というか、当たり前なんだが、船の写真というのは被写体であるその船に乗っていては撮れないんだよね。 また、船の行き交いでは「引き波」というのが発生するため、エチケットとしてあまり近寄らない事が多い。ましてヨットは小さいので、18-200ズームの望遠端(135換算で300mm相当)でも、なかなかフレームいっぱいに捉えられないというのが実情だ。ヨットレースで偶発的に出会わない限り、なかなか撮る機会がないだろう。 自分の乗船している船とは別に、もっと足の速い船を用意すれば、こうした問題は解決するわけなんだが、帆船といえども常時、帆をあげているわけではない。港を出る時はエンジンで走っているのだ。と、そんなわけで世の中の「帆船写真」というと港に繋がれての総帆展帆か、外洋での空撮が多い。なまじモーターボートで外洋まで追いかけるくらいだったら、ヘリコプターをチャーターしたほうが安あがりなのだ。ボートのチャーター料、カメラマンのギャラ、両方が関係してくるし。ヘリなら1時間とかで仕事が片づいてしまうのだ。 もっとも、まさか帆船Amiを撮るためにヘリのチャーターも出来ないので、知人の漁船をちょっくら頼むというのがもっとも利口な手だろう。ちなみに漁船の船長は身体を乗りだして、手が届かないので足で運転していた。手慣れたというか、足慣れたもんだ。港湾のヌシである。洋上で接舷してカメラ一台手にして乗り移る。いつものNikonのD70とシグマの18-200ズーム。波をドカンドカン浴びながらの撮影なので、良いカメラなんか使えない。というか元々持ってないし。デジは後処理でどうにでもなるので、カメラなんか何でも良いというのが、おいらの身上である。とはいえ、素人衆に限って、こういう状況で高いカメラを海に落としたりするものなんだが。 うねりの高い日で、漁船がまた、フルスロットルと停止を繰り返すので大変な騒ぎだった。こういう時、オートフォーカスは便利だ。片手で撮れる。両手が必要なマニュアルだったら転げてしまう。感度は常用のISO200でシャッタースピードはやっと1/125秒だ。普段ならこれでブレる筈がないんだが、何せ相手も動いてる、こちらも動いてる。世界が揺れている。カメラマンが一人、必死で踏ん張ったところで屁の突っ張りにもならず、かなりの確立でブレていた。これもまあ、シャープネスを強めにかければある程度は改善できるが。便利な時代になったもんだ。 18-200ズームというのも便利な時代の象徴で、135換算ならば28-300。Nikonには大昔から50-300という化け物レンズがあったし、映画用では10倍超の高倍率ズームも珍しくないが、お父さんが運動会で使う値段で広角から超望遠まで使えるレンズというのも、画素サイズが小さいデジならでは、だ。今回、外から帆船を撮るのは初めてだったので、どの程度の焦点距離が必要なのか不明。レンズが暗いのは仕方ないが、次に備えて「どの程度の焦点距離が必要か」探るのにも便利だ。 結果からすると、広角っぽい絵作りには18mmの広角端が有効。135換算だと28mm。もっとも一般的な広角ということになる。広角の絵というのは迫力があって良いが、相手が船だと、こういう機会でもないと絶対に撮れない写真だ。 全体を撮るには、135換算で45mm〜100mmくらいの標準から中望遠が有効。ふだん、偶発的に行き交うヨットとか撮るにはもっと長い望遠が必要なんだが、こまわりが効く漁船の威力で付かず離れず、ほどよいディスタンスで撮れる。遠くから超望遠で撮った写真というのは、どうしても迫力に欠けるのだ。 ところでヨット写真では「斜め45度」というお約束があるらしい。真横とか正面から撮るより、ちょっとずらして斜めから撮ったほうが船がきれいに見えるというわけだ。帆船の場合も、斜め45度というのは有効なんだが、特に風下側の正面45度の角度が、帆が風をはらんで美しい。背後からだと、風上側の45度という事になる。逆の45度だとせっかくの帆が小さく見えて迫力不足。もっとも、教科書どおりに撮るのがいつも正しいとは限らない。今回もどんより曇って小雨がパラつく、あいにくの天候だった。抜けるような青空に真っ白な帆、という定番どおりには行かない。もっとも、それはそれで生かし方がある、というのが、おいらの考えだ。 実は、どんより曇った日というのは風景がすべてモノトーンなので、現像で好き勝手に色をつけられる。好みのイメージを作りあげる事が可能なのだ。今回の撮影は午後2時から2時半、夕暮れの時間なんぞではないんだが、偽夕暮れにしてみた。これもまた、デジタル写真の強みというものである。 戻る |